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こちらでは、ポリアモリー研究室のイベントなどで出た質問を、スタッフが個別でお答えしたいと思います。
※ ポリアモリー研究室の総意ではないことをご了承ください ※
Q1. パートナーと付き合うとき、どのタイミングでポリアモリストであることをカミングアウトするのか。
A1-1.
理想を言えば、「自分が相手と交際したいと思ったとき」か「相手が自分と交際したいと思ったとき」より前が望ましいと思います。
ただ、どのタイミングで「相手が自分と交際したいと思う」かは、予測可能なことではないと思いますので、個人的な関係を構築する場では、自己紹介の中に入れておくのが簡単かも知れません。
以上は理想ですので、交際を申し込まれて。あわててカミングアウトすることも、実際には、ままあると思います。
(honbako)
A1-2.
一番早くて、出会って最初からカミングアウトします。
一番遅くて、付き合い始めるキッカケ(告白されたとき、告白するとき)のタイミングでカミングアウトします。
その中間的には、「この人だったら話しても良いかな、話した結果、関係性が変わってしまっても、後悔しないな」と感じられる人であると判断したときにカミングアウトします。
(かやちゃん)
Q2. Open marriageは子どもがいる際も家族として可能だと思いますか?もしyesだと思うならどんなことが条件になると思いますか?
A2-1.
可能だと思います。
モノガミーと比べ、特段の条件が必要だとは思いませんが、子どもが未成年の場合、Open
marriageを形成しているメンバーのなかで、誰と誰と誰が親役割(養育義務)を引き受けるかを明確にしておく必要があると思います。また、構成メンバーの変化(増減)があった場合、それがどう変化する家も考えておくのが良いと思います。(モノガミーの場合でも同じだとは思うのですが、・・・。)
また、それらのことを、当該の子どもに対して、繰り返し丁寧に説明することも必要だと思います。
(honbako)
A2-2.
YESです。
その条件としては、(もし、子どもの疑問に対して応えていく親を目指すのではれば)子どもとの適度な関係性を日ごろから築いていくことが何より大切だと思います。
私は、家族のあり方は、社会がどうであれ、その家族が選択し、作り出すオリジナルなものだと考えています。
なので、例えそのスタイルがマイノリティであったとしても、少なくとも当事者本人にとっては、ありのまま生きていくための手段として、どのような形だってありだと思います。
ただ、それは、あくまでも当事者本人の感想であって、子どもにとっては、または子どもを取り巻く社会にとっては、YESのときもあればNOだとも思います。
子どもが、自分の家族のあり方に疑問を持つようになったとき、それに対してどのように応えるのか、または応えないのか、その結果、子どもとの関係をどのように構築していくのか、当事者次第だと思います。子どもも、立派な人間のひとりです。もし、“応えていく”親を選択するのであれば、しっかりと対話していってほしいと思います。
私は、日本における、社会的マイノリティの家庭に育ちました。
まず、親がそのような家族形態をとるということを、最初に選択しました。
次に、私がその家族に加わりました。最初は、自分の意思ではなかったにしろ、年を経るごとに、その家族の中での自分の立ち位置や家族そのものを見つめるようになり、出ていったり、また戻ったりを繰り返しながら、今の自分の生活に落ち着いています。
結局は、家族の形がどうであれ、最終的にその家族とどういう距離感を取るのを決めるのかは、子ども自身が決めることなのだと思います。
子どものころは、自分の出自や経済的な事情、両親の間に流れる事情を、その時々によって、話してくれるときもあれば、話してもらえなかったり(その代わりに八つ当たりされたり)して、子どもながらに“親の取った選択肢”に翻弄されたこともあります。
(しかしそれは、”親の人生まで、子どもは背負わなければならない”と思い込んでしまった、私自身の特性も多分に含まれていると思います。)
親は親、私は私、社会は社会と切り離して考えることができれば、きっと、あのころの私は、かなり楽だったんだろうなと思います。そういう意味では、親と子の対等な対話というのは、本当に大事だと思います。
子どもだからと発言に下手に規制をかけるのではなく、言いづらいことならば、言いづらいねん、しんどいねん、と親の気持ちもしっかり伝えてほしいです。それまでの関係性があれば、子どもながらにも、考えてくれると思います。親の事情をうまく受け止められるように(背負い込むのではなく)、日ごろから適度な関係性を築いていってほしいです。
(かやちゃん)